こんにちわ川口のかっぱです。
さて今回は「独学でデザイナーになれるの?」「デザイナーに最短でなりたい」「デザイナーになるためにはどうしたらいいの?」などのお悩みに答えていきます。
営業として広告代理店で約5年勤務し、数多くのデザイナーさんやデザインの仕事に関わることができました。そんな経験を踏まえて、「独学でデザイナーになりたいならオペレーター職で実践を積むこと」をおすすめしたいと思います。
もくじ
オペレーター職(DTPオペレーターなど)とは
よくデザイナーの求人で「DTPオペレーター」という職を見かけると思います。
DTPオペレーターとは、デザイナーがデザインした原案を、指示に従いながらデザインを修正、実際の印刷物として出力できるように入稿データを作成するなどの基本的に指示に沿った業務をおこなう方のことをさします。
主な業務内容
- 作業フォロー
- 文字修正
- 印刷データ作成(入稿データ)
- ひな形作成
- データ入力(原稿データの流し込み)
- レイアウト調整、修正
- 校正
「DTP特有のルール」を把握し、それに則って作業をします。文字詰め、フォントに対する知識などさまざまなDTP特有のルールを覚え、そのルールからはみ出さないレイアウトを作成する事が求められます。
しかしDTP特有のルールといっても、利用する印刷会社や所属するデザイン事務所によっても異なるため、独学で勉強するというよりは、実際に働きながら覚えていくのが基本です。
主な使用ソフト
- Illustrator
- Photoshop
- InDesign
制作するアイテムや、所属する会社によっても使用するソフトが異なります。InDesignは使わないデザイン会社も多いです。
アイテムによる使用ソフト
Illustrator
ポスター、POP、チラシ、DMなど
Photoshop
使用する写真などの画像加工、WEB画像など
InDesign
雑誌、同じようなデザイン内容のパターン(ページ数)が多いものなど
なぜオペレーター職がおすすめなのか
結論から言いますと、未経験者でもなりやすく、より実践的なスキル・知識・経験を最短で身に付けられるからです。
- 独学で勉強するには限界がある
- 時間の限られた中、どんなことから学べばいいかわからない
- 社会人でデザイナーに転職したい
- デザイナーになりたい学生
- スクールは高いから独学で学びたい
など沢山の悩みがあると思います。
特に時間の無い社会人や独学でデザイナーを目指している方には、はじめからデザイナーになろうとするのではなく、まずDTPオペレーターなど初心者でも就職しやすい業種から始めることをおすすめします。
業務内容
修正などの業務が多いDTPオペレーターに求められること
ひな形作成やデータ入力(原稿データの流し込み)などがおもな作業になります。
そのため他の人が同じデータに関わることが多く、誰でも作業がしやすいデータを制作することが求められています。
またできるだけ短い時間で効率よく作業を行い、作業数をこなすことも同時に求められます。
平均年収
- DTPオペレーター:316万円
- デザイナー:440万円
- クリエイティブ全体:380万円
同じ業種の中でも、未経験者でもなりやすいということがあり、DTPオペレーターの年収は少し低いです。
DTPオペレーターのメリット
- 未経験者でも採用されやすい
- 数をこなさなくてはいけないので、沢山経験が積める
- デザイナーに昇格できる
- スキル・知識・コミュニティを得られる
簡単な文字修正などの依頼をこなすことなども多いので、未経験の方でもあまり気負わずに始められる職種だと思います。
DTPオペレーターのデメリット
- 給料が安い
- 速さを求められがち
- 同じ作業を繰り返し行う
未経験の方でもできる代わりに、他のデザイナーさんよりも給料が少し安かったり、作業数をこなさないといけないなどのデメリットもあります。
オペレーターとデザイナーの違い
(DTP)オペレーター
原稿や修正指示に従って修正や作成をするのが主な業務です。
(DTP)デザイナー
ポスター、POP、チラシ、広告など印刷物に特化したデザインのレイアウトなどを考えたり、デザインの制作作業をすることが業務です。
デザイナーは自身で考えてデザインを制作しますが、オペレーターはデザイナーがデザインした原稿を元に作業します。そのため基本的にデザインを考えて制作する作業は行いません。業務内容は所属する会社にも異なりますので、場合によってはオペレーターでもデザイン制作も求められる場合がございますので、しっかりと求人内容を確認してから応募してください。
DTPオペレーターに向いている人
下記のどれか一つでも当てはまればぜひオペレーター業務も考えて見てください。
- 同じ作業を効率よくこなせる人
- コツコツとした作業を行える人
- デザイン仕事が未経験、初めての人
- これからデザイナーになろうと思っている人
- 細かい点によく気づく人
- 単純作業を繰り返し行ってもミスなく行える人
必要なスキル
- 未経験でも可
- Illustrator、Photoshopの基本知識
- InDesignは使用できなくても問題ないが、使用できると採用の可能性が増えます
- 場合によっては文字詰めなどができる人など特別な採用条件があります
- WordPressやEXCEL作業などを依頼される場合もあります
特に必要なスキルはありませんが、職場によって求められるスキルが有るため採用条件をよく読んでから応募しましょう。
DTPオペレーターの大変なこと
未経験から始めることができますが、働く中で覚えなくてはいけないことも多いです。さらに職場によっては聞き慣れないソフトの使い方も覚えなくてはならない場合がございます。
私の職場でもはじめは雑用作業や単純作業、軽作業などを任されることが多く、業務内容に飽きがきて嫌になってしまったり、業務内容にあまり変化がないと長く続かず退職してしまう方も多かったです。
学んでおいた方がいいこと
必要なスキル
- Illustrator、Photoshopの基本知識
基本的には未経験や知識が少なくても始められる業種ですが、IllustratorやPhotoshopの知識があれば採用してもらえる機会が格段に増えます。
必要な資格
- 特にありません。
資格を取得するよりは、IllustratorやPhotoshopなどの基本的な知識を学んでおくことの方が大切です。
DTPオペレーターの将来性
DTPオペレーターはデザイナーになるための入門職と考える方が多いです。そのため、未経験で入社し、職場で働きながら経験と知識を積みデザイナー職へ転職したり、ディレクターなどの管理職へステップアップをしていく人が多いです。
DTPオペレーターは、即戦力として会社に求められる仕事でもあります、そのため育児で一旦デザイナー職を辞めたりした後にも復帰し、そのまま長く働くといったケースも多数あります。
かくいう私も元は営業職としてデザイナーを採用、管理する立場にありました。そんな私もデザインの仕事を依頼する上でオペレーターの方は、かなり大切な存在でした。はじめはオペレーターとして採用したけど、仕事をこなしていくうちにデザインの知識を身につけ、十分なスキルがあるなと感じればデザイナーと雇い直すということも多くありました。
まとめ
DTPオペレーターはデザインの未経験者でも採用されることが多いため、早く現場で必要とされるデザイナーになるための方法として、オペレーターになることをおすすめします。IllustratorとPhotoshopの基本知識を覚えれいればたいてい未経験者でもオペレーターとして業務をこなせると思います。
私も独学では勉強の限界を感じていましたが、オペレーターとして現場で実践を積むことによって、約2ヶ月でデザイナーとして活躍できるようになりました。とくに「自分も制作に関わった」といった楽しさや、誇らしさを体験するもの良いと思います。
むしろオペレーターとしての業務をできる方の方が、どんな環境でもデザイナーとして働き続けられると思います。効率よくたくさんの作業がこなせて、さらには経験も積んでるなんて採用する方としては、喉から手が出るほど欲しい人材です。
自分はデザインの経験もスキルもないからデザイナーにはなれないと諦めずに、まずはDTPオペレーターとしてデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。
以上最後までお読みいただきありがとうございました^^
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